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築160年を超える歴史的価値のある本格木造住宅の大規模修繕・リフォーム

★施工ストーリー★

大改修工事

臼杵市 K様邸 2018年~2019年施工

 臼杵は江戸時代初期の古絵図にある町割りが、現在もそのまま町並みとして残っており、商家や武家屋敷、神社仏閣などの昔の建物が多数残されています。中でもひときわ大きい建物についての大規模修繕を行いました。今回、『母屋』と『長屋門』を一年かけて修繕、リフォーム致しました。

 以前からたびたび工事をお請けしており、お住まいとして使用されていた『離れ』のリフォームを終了した頃に、この建物全体の今後の修繕計画についてのご相談をいただきました。他社へも相談していたそうで、大手ハウスメーカーからはこの建物を取り壊し、新築住宅を建てるというプランを提示されていたそうです。
 K様のご自宅は慶応年間以前に建てられた非常に歴史的価値のある建築物で、日本の木造住宅の叡智が詰まっております。古いとはいえ、(古いからこそ)日本の建築の歴史的観点からも技術的な観点からも、非常に価値の高い建物です。現在同じものを新築で建てることは、材料の入手の面や技術の面からも不可能で、それを取り壊すという案には、到底賛同できかねます。
 そこで当社としては古いというデメリットを超える、根本的な大規模修繕とリフォームを提案させていただきました。

長屋門

 長屋門は戦後に改装していました。建築当初(おそらく江戸時代以前)の建築技術と戦後の改装の技術の違いは歴然としていました。
 戦後に改装に携わった大工も腕の良い職人だったそうです。しかし、戦後の改装部分は、残念ながら一番劣化していました。戦後の材料や建築技術よりも、それ以前の材料や建築技術のほうが優っていたという、普段から当社が主張している見解を証明するものでした。
 今回の修繕工事では、戦後の改装部分は残すことができませんでした。建築当初の古い部分のほうが、残すことが出来る部分が多くありました。

長屋門 全面改修工事

 奥様が「残してほしい」との遺言を託された長屋門。K様邸のシンボルにもなっており、臼杵の古い町並みの中でも、ひときわ存在感があります。

施工前
施工後
施工前
施行中
施工後

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