実家(空家)を相続して5年程放置していたが、リフォームして賃貸にするか、リフォームして売却するか迷っている。
売却相談事例④
【相談者】60代夫婦
以前当社で工事をさせていただいたお客様より、相続したご実家についてご相談をいただきました。お子さんは独立され、現在はご夫婦で2人暮らしをされており、5年前に奥様がご実家を相続されたとのことでした。今まで空き家のまま放置されていたのですが、このままでは良くないので、何らかの形で活用したいと当社にご相談下さいました。
ご実家は築50年弱で、リフォームすればまだまだ住める建物でした。奥様としては思い入れのある家なので、できれば売らずにリフォームして貸したいとお考えでした。当社からは、リフォームして貸す場合とリフォームして売る場合、双方のメリット・デメリットをご説明しました。
もし賃貸にした場合、思い入れのある家を手放すことなく、リフォーム代がかかったとしても入居者が入り続ければ収益を得られます。(リフォームが必要ない家であれば、最初から収益を得られる)しかし、これはあくまでも入居者が途切れず入り続ければ、という前提の話しです。
さらに、貸している間に発生する維持管理費も貸主の負担になりますので、最初にかけたリフォーム費用を回収できるのはずっと先になる、もしくは回収できない可能性もあります。また、将来的にお子さんが相続した際、お子さんにとって賃貸の管理が負担になってしまうことも考えられます。
リフォームして賃貸にする場合、まずはリフォームする価値がある建物なのかを考えるのはもちろんですが、借主が途切れる心配のない地域かどうか等、様々な面から検討する必要があります。しかし、不動産業者、リフォーム業者といった単一業者だと、お客様の利益になることよりも自社の仕事として請け負うことができる提案を優先してしまいがちです。リフォームも不動産も住まいに関する全てのことを手掛けている当社なら、お客様にとって本当に利益になるのは何かを判断し、最善のご提案をすることができます。